多くの方は、圧縮空気のブローに潜む危険性を十分に認識していません。一般的に、エアブローには空気塞栓症、聴覚障害、眼の負傷の3つのリスクが伴います。空気が危険になり得るというのは直感的には理解しづらいかもしれません。圧縮空気は元々通常の空気ですが、圧縮されることで大気圧とは異なる高い圧力となり、不適切に扱うと重大なリスクを引き起こす可能性があります。
1. 空気塞栓症:圧縮空気が血流に入り込む危険性
Tひとつ目のリスクは空気塞栓症です。圧縮空気が体内に入り込むことで発生し、オペレーターが自分自身または他者に向けてブローを行った際に起こり得ます。
圧力が過度に高い場合や、体の一点に直接ブローした場合、圧縮空気が皮膚に入り込み、血流へ侵入してしまう可能性があります。これは心臓発作や脳卒中に似た症状を引き起こす可能性があり、危険です。圧縮空気は作業現場で清掃のために使用されることが多く、多くの職場で禁止されているにもかかわらず、作業服の清掃に使用してしまうケースがあります。OSHA(米国労働安全衛生局)はこの点について厳しい規制を定めており、産業用途でのブローには必ず安全仕様のエアブローガンを使用しなければなりません。規則違反の場合、企業は罰金や処罰の対象となる可能性があります。
2. 聴覚障害:エアブローに伴う騒音リスク
Tふたつ目のリスクは聴覚障害です。圧縮空気のブローは、作業者や周囲の人々にとって有害となる騒音を発生させる場合があります。
短時間の作業や繰り返し作業を行う場合でも、聴覚障害や耳鳴りを引き起こす恐れがあります。
特に聴覚障害は徐々に進行することが多く、いつどのように症状が始まったのか特定しにくいことが特徴です。
OSHAは職場で許容される騒音レベルについても規定を定めています。
基準を満たさない職場ではHearing Conservation Program(聴覚保護プログラム)に参加する必要があり、検査、講習、改善措置が求められます。
騒音が基準値まで低減されない場合、罰則が科される可能性もあります。
エアブローの騒音低減に役立つノズル技術をご確認ください。
3. 飛散する粉じん・粒子による眼および身体の負傷
圧縮空気のブローに関連してよく挙げられる3つ目のリスクは、眼や身体への負傷です。
前述の通り、圧縮空気は清掃用途で使用されることが多く、細かな粉じんや粒子が跳ね返り、作業者の顔や眼に向かって飛んでくる危険性があります。
一見すると軽微な問題に思えるかもしれませんが、実際に経験した人は「砂粒が入った」「まつ毛が目に入った」ような不快感を訴えます。
眼は敏感であり、小さな粒子でもダメージを与える可能性があります。視力低下や、最悪の場合は失明につながるケースもあります。
これらの事実を踏まえると、圧縮空気のブローがいかに多くのリスクを伴うかよく分かります。
だからこそ、実際にどのような危険が存在するのかを理解し、予防措置を適切に設計・実施することが重要です。

